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残念ながら、現在我が国は内政・外交ともに厳しさを増しており、一刻も早くこの状況を打開しなくてはなりません。古い体質や既成概念にとらわれ、今までと同じようなことをしていたら進歩はありません。新しい発想で将来を見据え、挑戦していくことが重要です。 私は日本を再生するカギは地方にあると確信しています。中央に頼るのはもうやめて、地方が独自に能力を身に付け、国を牽引すべきです。各地域が特徴を生かして得意分野を育み、集結すれば、日本は多様な機能と可能性を装備した力強い国家となるはずです。 そうした思いとともに私は地元である山形の未来について考え、現在大きなテーマの実現に全力を注いでいます。”地元経済に新たな成長の種を植えたい“ ”山形を日本でいちばん健康に暮らせる地域にしたい“ ”農商工・観光などあらゆる分野と結びつけて山形を日本有数の健康関連産業の拠点にしたい。“ こうした思いがもととなり「高度メディカルタウン」構想が生まれました。 高齢化社会が本格化するなか、健康・医療 はこれからの有望産業です。山形は全国的に見ても高齢化率の高い地域ですが、そのことをプラスにとらえ、医療・健康・福祉の関連産業を山形に集積し、それによって地元企業 も活性化し、雇用を創出する計画です。 そしてその中核となるのが、がん治療です。今年2月、群馬大学医学部附属病院重粒子線医学センターを視察いたしました。重粒子放射線によるがん治療は、身体への負担を軽減でき且つ効果も高いことから、世界が今最も注目する最先端技術です。日本には群馬、千葉、神戸の3ヶ所しかありませんが、現在各県が導入を競っています。 私はこの技術を山形大学医学部附属病院に整備し、東北・北海道のがん治療拠点とするとともに、医療技術や医療機器、創薬の開発を進めていきます。医療が進化すれば関連産業も 発展します。「高度メディカルタウン」で重要なのは、医療が軸となって健康・介護・スポーツ・ 食・ものづくり・観光など様々な産業が結びついて互いに活性化することであり、地元企業にとっての新たなビジネスチャンスが生まれることにあります。 山形の可能性を信じ、必ず実現しますので ご期待ください。
平成24年12月3日
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