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平成25年度予算案が16日に衆院を通過しました。衆院予算委員会の与党筆頭理事として、連日野党と日程調整にあたってきましたが、とりあえず今は胸をなで降ろしています。予算案は国民の皆様の生活に直結するもので、一般会計総額は92兆6,155億円。本来は3月末までに成立しなければなりませんが、昨年末の衆院選の影響で、年度を越えてしまいました。 今は必要最低限の暫定予算で対応しており、一刻も早い本予算成立が不可欠です。集中審議は過去5年間で最長の41時間になりましたが、審議時間も審議日数も昨年、一昨年より少なく、それでも予算委員会審議は一秒も止まりませんでした。麻生副総理がおっしゃったとの事ですが、予算委員会が止まらずに審議し可決出来たことは過去に聞いた事がない珍しい事のようです 安倍晋三首相には、連日の委員会出席をお願いしましたが、首相は時にユーモアを交えながら答弁に立ち、予算案に込めた熱い思いを語ってくれました。首相の答弁で審議が止まることはほとんどなく、国民の皆様にも、テレビ中継などを通じ、予算案の意味をご理解いただいたと思っています。首相からも、直接「順調に予算を可決して貰い、有難い」とねぎらいの言葉がありました。 審議の舞台は参院に移ります。暫定予算の期間を1日でも短縮できるよう、野党も政争に予算案を使うのでなく、引き続き円滑な審議に協力してもらいたいものです。筆頭理事の仕事をこなしながら、8日には党の教育再生実行本部長として、首相に第一次提言を提出しました。党内でも激論があったのですが、夏の参院選公約にふさわしい改革案を生み出せたと思っています。提言は、世界で活躍できる人材育成を最大の主眼としており、英語教育の抜本改革▽イノベーションを生む理数教育の刷新▽国家戦略としてのICT(情報通信技術)教育を「グローバル人材育成のための3本の矢」と位置づけました。 具体的には、大学入試と卒業時に、英語運用能力テスト「TOEFL」などを活用することなどを柱としています。今の英語教育では、英語で外国人とコミュニケーションできる人材がなかなか育っていません。英語圏の大学で留学を受け入れる基準に使う「TOEFL」などを活用することで、海外に目を向ける日本の学生を増やす狙いがあります。TOEFL自体もコミュニケーション能力を問うテストが多く、大学を目指す全生徒に義務付ければ、高校の英語教育を抜本的に変える可能性もあります。同時に、国家公務員の採用試験を受験するための条件としてTOEFLの使用を求めています。 また、技術立国の日本では、最近子供や教諭に目立つ「理科離れ」を食い止めることが急務です。大学受験で理数科目をより重視したり、小学校の理科は理科専門の免許を持つ教諭が行うように改革し、小さな頃から理数に親しみを持ってもらうよう、環境整備を進めます。 政権交代からまだ4ヶ月ですが、矢継ぎ早に予算の組み直しや重要な改革案の策定に取り組んできました。幸い、成果は内閣支持率や経済指標にいい数字として現れています。ここで気を緩めず、夏の天王山である参議院選挙まで全力疾走で進もうと思っています。
平成25年4月23日
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