九州北部地方を中心とした豪雨により、河川の決壊などで20数名の死者が出るなど多くの被害がありました。 一時間に100ミリを超す豪雨などこれまでにほとんど経験がなく、最近の異常気象の恐ろしさを改めて感じています。 お亡くなりになった皆さんに心からのお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。
しかし、大分県の竹田市では、流れ入る2本の河川の内、2年前にダムが完成した川はほとんど被害が無く、 もう一方の河川は、民主党の事業仕分けで事業が凍結されていたこともあり、河川が決壊し大きな被害がありました。 早速、自民党災害対策本部を設置し誰よりも早く現地を視察した我が党の谷垣総裁は、 「コンクリートから人へ、と言う民主党の安易な掛け声でかえって大きな被害をこうむった事実があり、 防災などの必要な公共事業についてはしっかりと整備する事が大事である。」と述べております。
さて、民主党政権の「溶解」が止まりません。参院議員の離党者は15人にのぼり、離党予備軍もまだまだいる模様です。 衆院でも連日離党者が出ています。そのせいか、野田佳彦首相はこの期に及んでも、 法案に反対した党内議員に厳しい「ケジメ」を付けようとしません。
野田首相は、民主党を離党し、新党に参加した議員を除籍処分にしましたが、 法案に反対しながら党に残った鳩山由紀夫元首相らは「党員資格停止」などの甘い処分に留めました。 こうした姿勢が党内の統率能力を削ぎ、今や民主党は無法地帯と化しています。 ましてや、鳩山前首相の首相官邸前でのデモ隊と一緒でのアジ演説には言葉もありません。 しかし、そうした行動にも、野田総理はほおかむりの状態です。 ましてや、最近の首相はこうした事に「ケジメ」をつけず、 更に、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉参加問題や集団的自衛権の行使容認など、 消費税以外の懸案にも取り組む姿勢をみせ始めています。これでは、三党の信頼関係を無視し、 ただ1日も長く総理大臣の椅子にしがみついていたいと言うことにしか見えません。
忘れないでほしいのは、民主党は先の衆院選で政権公約(マニフェスト)に消費税増税を掲げていません。 「無駄削減で財源はいくらでも出る」と吹聴したこと。野田首相自身も、選挙戦で増税の話などしていませんでした。 当時約束しなかったことをやるのですから、法案が成立したら直ちに衆院を解散し、国民の民意を問うのが筋のはずです。
こうした民主党の体たらくに国民の皆さんからは解散総選挙の上、政界のリセットを求める声が圧倒的です。 場合によっては、内閣不信任案、首相問責決議案によってけじめをつけることが必要になってきたようです。 |