酷暑が続いていますが、皆様体調など崩されていませんでしょうか。
今の永田町はいいようのない気怠さに包まれています。暑さのせいではありません。 菅首相の臆面もない居座り戦術で震災対策が一向に進まないからです。
辞任表明した首相が「原発に依存しない社会を目指す」と、日程も具体策もなくただ国民受けを狙っただけの姿は、 自分の延命策以の何物でもありません。民主党執行部も腰を据えて首相を降ろそうとせず失望しますが、 これ以上、菅首相の進退に一喜一憂していては時間の無駄です。
今ほど野党であるということを歯痒く感じたことはありません。 しかし、政府・与党が何もできない中で批判だけしていても時間の無駄であり、 自民党はこれまでの経験を生かして独自に「出来る事」をやろうと思います。
衆院では、15日から審議が始まる平成23年度第2次補正予算案について、独自の組み替え動議を提出する方針です。 政府案では急場しのぎの約2兆円しか予算規模がありませんが、日本経済再建のためには、もっと大規模な予算執行をただちに行うべきです。 自民党は復興国債を財源に、約17兆円の規模にするよう求めています。とは言え、私たちの考えが否決され、 たとえ間に合わせのだけの政府案であっても予算には賛成し、復興を少しでも前に進めようとも思っています。
参院では他の野党4党とともに、国が東京電力福島第1原発事故の賠償金を仮払いする法案を提出し、野党の賛成多数で可決しました。 支払いが滞っている東電の賠償金について、国が半分以上を仮払いし、後で東電に請求するというものです。
着の身着のままで避難された方々にとって、生活資金の手当ては急務です。 しかし民主党は「東電の資金不足や被害額の算定ができない場合に限るべき」などと条件の厳格化を求め、結局反対に回りました。 民主党議員は、永田町の政争に追われ、被災地の現状が霞んで見えるのかと思います。
7月の初め、中国共産党から「中国共産党創立90周年記念式典」への招待を受け、自民党を代表して中国に行ってきました。 この創立記念日には昨年まで日本では民主党が招かれていたのですが、今年からは自民党しか招待しないとの事、 中国からみても民主党はもう終わりであるという見方が大勢でした。
同時に、北京から250キロくらいの沿岸部にある、唐山市のソウヒテン工業団地を視察して来ました。 日本や韓国の企業を誘致しようとして開発されたのですが、その規模の大きさと、 計画決定、新幹線や高速道路、港湾整備等、施設整備のスピードに圧倒されてきました。
もちろん、共産主義ですから日本の様な手続きが必要なく、共産党や行政の判断で住宅の移転などもたやすく出来ることもありますが、 政治の決定が早くスピーディに物事が進んでいく事を見、日本での物事がなかなか進まない現状を何とかしなければと反省しております。
菅首相は究極の延命策として、「脱原発」を掲げた衆院解散もちらつかせています。 今ですら物事が決められない政治空白状態であることを考えれば、解散総選挙を行い、政治に力強さを取り戻した方が、 日本のためでないかとさえ思えます。 |