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第二次菅改造内閣が発足しました。
 
 第二次菅改造内閣が14日、発足しましました。しかし、顔ぶれを見ますと、最近まれに見る「呆れた内閣」です

 一番驚いたのは、自民党を除名処分になった与謝野馨氏を閣僚に一本釣りしたことです。与謝野氏は消費増税と社会保障の一体改革を成し遂げるため、自民・民主両党による大連立が持論。マスコミはこの登用を「大連立の布石」と書き立てています

 しかし、こんな大問題は、両党間の信頼関係があってこそ協議できるものです。与謝野氏は先の衆院選で我が自民党の比例復活枠で当選された方。本来なら議員辞職が筋で、だからこそわが党は、与謝野氏が出した離党届を受理せず除名処分にしたのです。このような方をわが党とのパイプ役に考えているなら、信頼関係など築ける訳がありません。谷垣禎一総裁が「人間というものに対する無理解をさらけ出した人事だ」と、珍しく強い口調で非難したのも当然です。ましてや、与謝野さんは自民党を離党する時に、「民主党を打倒するために新党を結成した」と言い、また最近出版した書籍は「民主党が日本を破壊する」というタイトルです。どう見ても、ただ大臣になりたいという「老醜」以外の何物でもないと受け止められます

 菅直人首相は13日の党大会で「野党がいろいろ理由を付けて(超党派協議に)積極的に参加しようとしないなら、歴史に対する反逆行為だ」とまで言い放ちました。政権党は政策を提示して、野党にも協議してもらうという協議の環境整備も整えず、どうして相手を信頼できるでしょうか。「権力」の意味をはき違えているのではないでしょうか

 さらに枝野幹事長は、その国会運営が独善的で参議院の混乱を招き、結果的に昨年の参議院選挙の敗因を作ったと言われています。結局は仙石前官房長官の傀儡としか見えません。党内を二分する小沢一郎元代表に近い議員グループは、消費増税に否定的です。党内の意見を1つにまとめた案を持ち寄ってこそ、始めて真の交渉が実現する超党派協議なのです

 確かに国の借金は900兆円近くにのぼり、税制改革という大手術は待ったなしですが、手術は腕利きの名医が行ってこそ成功出来るのであり、また、麻酔医や看護師さんなど皆の信頼というチームワークが有り、患者の安心を作ってこそ実現できるものです。稚拙な政権運営で袋小路に陥った菅首相に、国家の大手術を担えるとは思えません。ましてや、大臣になりたいだけのような与謝野さんをとりまとめ役に期待するようでは、与野党協議など到底出来る訳はありません

 この他にも、78歳の藤井裕久元財務相を官房副長官に、元参院議長の江田五月氏を法相に登用するなど、人材不足を露呈した、「人材タライ回し内閣」と言えます。民主党が国民と契約した「マニュフェスト」が実現できず、消費税の導入を唱えるのなら、先ずは国民に実現出来なかったことを謝罪し、解散総選挙を行って国民の信を問う事です

 こんないい加減な民主党政権では国が潰れてしまいます。私たちは、国会で民主党政権の矛盾を徹底的に追及し、一日も早い解散総選挙と政権交代を求めていきます
 
平成23年1月15日 
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