新年明けましておめでとうございます。昨年は多くのご指導ご支援をいただき有難うございました。本年も宜しくお願い申し上げます。
1月4日、谷垣総裁とともに伊勢神宮に初詣に行き、2011年の日本が元気であるように、また、自民党の飛躍、統一地方選挙などの勝利を祈願して参りました。居合わせた多くの参拝客の皆さんから、「自民党、頑張れ」、「谷垣さん、頑張って」と励ましの言葉を頂き、意を強くして帰って来ました。昨年の新年の参拝では、「自民党、しっかりしろ」「何をやっているんだ」等と厳しい声が相次いだとの事、自民党に対する期待が大変高まってきていると思うと、尚更責任の重さを感じています。
さて、日本は閉塞感が漂っていると言われます。もちろん政治の責任です。戦後、資源もなく焼け野原の中から、先輩の皆さんの必死の努力で世界トップクラスの国になりましたが、それに甘えそれを守ろうという内向きの気持ちだけで、時代に対応して変革や改革を怠ってきた結果です。とりわけ、国際化、少子高齢化という時代の必然性にしっかりと対応してこなかったからです。
今後のため、第一にしなければならないのは、人口減少の日本を嘆かず、6億人とも言われる東アジアを国内のマーケットと考え、貿易を内需と捉えて、その基準やルール作りを率先して行う事です。同時に、日本が持っている、環境や遺伝子工学・材料製造・芸術品ともいえる農産物を作れる日本農業等の得意分野へのなお一層の技術開発が大事です。「一番の物作り」を国を挙げて頑張る事です。
第二には、医療、年金、介護等を国がしっかりと支え、国民が安心して生活し働ける社会を作る事です。こうした施策は、現在不安を感じているお年寄りの皆さんだけへの対策ではなく、その立場の人を抱えている国民全体、特に40代、50代、60代の皆さんが安心して働けるための施策です。
「安心」を作ることによって老後への不安が消え、1,400兆円という個人資産が動き出し内需の拡大に繋がっていきます。しかし、そのためには、その財源が必要であります。それを私は消費税の引き上げで賄うのが良いと思っています。
日本の社会福祉政策は世界最高クラスといわれていますが、国民負担率(収入から税金や保険料をいくら負担しているかの指数)は約40%で、ドイツやイギリスの50%、フランスの60%、北欧諸国の70数%からみると決して高い負担ではないと思います。
一つは成長を作り、雇用や所得をしっかり守ること。二つには福祉をしっかり守り国民の安心を作ること。これに全力を挙げなければなりません。
今、菅総理が唱えている社会保障と税についての協議や大連立構想は、二年間も続けて収入を上回る借金をしてバラマキをする予算編成であり、話になりません。まずは、こうしたでたらめなマニフェストを破棄してからの話です。
政治家だけではこうした閉塞感を打ち破ることはできません。国民みんなが力を合せ困難に挑戦する気持ちを持たなければなりません。そうした挑戦の先頭に立って今年一年頑張って参ります。ご指導を宜しくお願い申し上げます。
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