20日11時から、菅首相と小沢元幹事長の会談が開かれ、どんな結果が出るのかと固唾を飲んで見守りましたが2時間近くも会談したのに結論は出ず、何のための会合かと拍子抜けです。
先週末、岡田幹事長との会談で小沢元幹事長が政倫審への出席を拒否。それを受けての今日の会談ですから、当然菅総理は相当の覚悟で臨むだろうと推測し、小沢さんが要請を拒否すると表明していたので、結論次第では小沢さん本人の同意なしに衆議院への証人喚問を通告するか、それでなければその後の役員会で小沢さんへの離党勧告か除名処分を決定するものと思っていました。
しかし、その後の岡田幹事長の記者会見では、来週もう一度役員会を開くのでその時に結論を、というバカバカしい結果です。そんな事も結論を出せないのなら何のために首相たるものが会談を行ったのか。最初から役員会で結論を出せば良いのではないか。一国の総理の時間も勿体無いですね。理解に苦しみます。
もともと、小沢さんは10月4日の検察審議会での起訴相当の判断を受けた時に、国会が決めれば出席して説明すると言ったのですから、そして、9割もの国民が国会で説明すべしと言っているのですから、先ずは国会に於いて説明責任を果たさなければなりません。不動産を購入した資金が最初は銀行から借金したと言っていたのが全く嘘であった事、更に、昔の自由党時代の党の政治資金を小沢さん個人が隠し持っており、それを昨年の選挙で勝手に配分するなど、「政治とカネ」についての疑惑に枚挙のいとまがなく、強制起訴され司法の場で説明するのだから国会で説明する必要はないとの発言は詭弁でしかありません。
しかも、菅総理は9月の代表選挙で「クリーンでオープンな政治」を標榜し、その後の国会で、小沢さんが説明責任を果たさない時には、党代表としてけじめをつけると答弁しているのですから、党首の責任として小沢さんを国会に召致すべきです。
強制力のない政倫審ではなく出席を拒否できない証人喚問を堂々と求めるべきです。それでこそ民主党の言っている「オープンでクリーンな政治」です。民主党が証人喚問を決めれば、自民党はその日のうちに予算委員会での証人喚問に応じるつもりです。
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