今日は小沢さんに関することです。
臨時国会が始まりましたが、開会早々大きな波紋を広げているのが小沢一郎・民主党元代表の政治とカネの問題です。自らの政治資金の処理に関して東京地検特捜部が起訴を断念。それに対し検察審査会が二度に渡る審査でともに起訴相当と判断したために、小沢さんは強制起訴となりました。
この判断を受け、私たち野党は一致して小沢さんの国会への証人喚問を行い、事件への関与など国民の皆さんへ説明責任を果たすべきと要求しております。世論調査を見ても、8割強の国民の皆さんが小沢さんは国民への説明責任を果たしていないと思っている、という事に応える事が出来るからです。
しかし、菅直人総理は民主党代表選挙を通じて「オープンでクリーンな政治」を唱え、いかにも「小沢排除」を貫いたかのように言われているのに、証人喚問は本人が判断する事であるとか、国会が決める事であるとか逃げの姿勢一方です。更に、小沢さんの離党勧告や除名処分、議員辞職を促そうとマスコミに発言した牧野聖修・党国会対策委員長代理を、これまた小沢批判の急先鋒だったはずの枝野幸男・幹事長代理が批判したため、牧野さんは辞表を叩きつけました。
代表選挙が終わったら一転して小沢批判を止めてしまいました。むしろ、小沢さんを一生懸命庇っています。おかしな党です。
民主党執行部の腰ぬけぶりだけではなく、強制起訴となったことに対して同党議員たちの中には「東京地検特捜部というプロが立件できなかったものを、若い11人の司法の素人に、感情やイメージも加味されて判断されても。」とか、「検察の特捜部と言う国家権力に戦いを挑むというのは、政治家として理解できる。国策捜査という言葉もあったが敵は国家権力だからだ。」と、いかにも検察審議会を批判するような意見も出る始末です。
しかも、小沢さんの弁護団はこの検察審査会自体の問題点を指摘し始め、この決議の差し戻しを要求するようなのです。結果が、自分の都合に悪いのはルールに問題があるからだ、と言い出すのは全くのご都合主義でありいい加減すぎます。
ジャッジができない民主党。ジャッジを認めない小沢さん。いずれも民主主義の中では通用しない対応です。自民党は徹底的にこの国会で追及していく構えです。 |