口蹄疫の件、大変ご心配をお掛けしています。このホームページにも心配だというご意見を沢山頂いております。こういう時こそ長年の経験が生きる自民党の危機管理能力が発揮されるはずなのですが、野党ということもあって歯がゆさを感じています。
牛、豚などを合わせ20万頭もの殺処分をしなければなりません。宮崎県の農家からは悲鳴にも似た悲痛な声が寄せられております。近隣の九州各県だけではなく、酪農、畜産の大産地である山形県内の酪農、畜産農家からも伝染拡大を何とか止めて欲しいと、深刻な要請を受けております。
今回の感染拡大は、農水省の初動対応の失敗です。4月20日に報告されてから、直ぐにこの病気への対応を真剣に取り組んだ形跡があまり見えません。宮崎県に任せていたような感じです。建前は自治体と国の役割分担があるでしょう。しかし口蹄疫は伝染力が強いことは承知のはずですし、危機管理は少しオーバーに対応しても、備えあれば憂いなし、被害が食い止められるのならばそれにこした事はありません。
10年ほど前にこの病気が起きた時には、政府が率先して対応し軽微な感染で被害をくい止めました。今回の対応は、結局は大臣などの危機管理の問題です。
政治主導が民主党の政治スタイルと言いながら、肝心な時に大臣などの危機意識が薄く、また、農水省の役人も政務三役の了承がなければ動いてはならないと言われ、指示待ちの受け身の仕事になってしまっております。役所にも同情すべきところもありますが、その後の拡大の不安を考えれば、政務三役にもっと強く進言すべきだったでしょう。
ましてや、感染の拡大とともに現地入りしたうえ率先して取り組まなければならない時に、大臣、政務官も物見遊山ともとられるような海外出張をして、対策がおざなりになったことは言語道断です。また山田副大臣は五島列島で牧場を経営した経験もあり、牛や豚の問題は良く理解していたはずです。
自民党は、これまでの経験を生かして法律改正を率先して行い、被害の拡大阻止と被害農家の救済に全力を挙げていくことは同然ながら、大臣以下の責任の追及と今後の対策にも積極的に取り組んでいきます。 |