こんにちは えんどう利明です。さてブームなのでしょうか、不安からくる打開の一手なのでしょうか。新党がにょきにょきと出来始めました。
自民党ベテラン議員たちを軸とした「たちあがれ日本」。先輩議員たちが集まっての新党ですが、党内には同調者も居ません。それどころか消費税値上げと憲法改正が目的と主張していますが、消費税値上げは我が党も社会福祉充実のために必要と、谷垣総裁が時期を見ての導入を明言しており、憲法改正はわが党が主導し既に国会で議論を始めております。自民党とどこが違うのでしょうか。むしろ、各議員の考えが違い過ぎてその他の政策がまとまらないようです。また、反民主党と言いながら参議院選挙後には民主党との連携を主張する議員もおり、政党交付金目当てのバラバラ数合わせ政党の様な感じさえします。
更に問題があります。1つは謎の応援団長、石原慎太郎・東京都知事の存在です。結党会見で一番目立っていた知事は「私の弟分の平沼も与謝野君も病を抱えている。それが死を覚悟でやってるんだ。本当に死んでも死にきれないんだ」と「血が煮えたぎる」想いを語りました。若い人たちが立ちあがらないから自分たちが手を挙げたということのようですが、最新の世論調査をみると、今自民党の支持者で最も多いのは20代の若者と60代の年配の皆さんであり、「たちあがれ日本」が必要とする支持者からも自民党は理解頂いているのが現実です。
党内には離党者の除名処分を求める声と、連携すべきとの両方の声がありますが、私は、あまり大事に思わず今後の政局状況を見て対応すればいいと考えています。
一方、「日本創新党」が党首に山田宏・杉並区長。代表幹事に中田宏・前横浜市長、政策委員長に齊藤弘・前山形県知事が就任しました。いずれの方々もかつて一緒に仕事をした人たちです。ただ、山田さんは現職の区長で国政選挙には当面立候補しないとの事。中田さんはプライベートな問題で市長職を途中で放り投げ、齊藤さんは私たちが一生懸命応援したにもかかわらず絶対強いといわれる2期目の選挙で落選するなど、多くの問題があります。もう少し、政策や候補者の顔ぶれを見ないと何とも言えませんが、『雑誌』では民主党を強烈に批判しながら民主党幹部と協議をしていたりと、方向性が見えません。自民党ではだめという積極的な理由も見当たりません。
とは言え、それぞれの党の政策や方向性がはっきりせず分りませんが、民主党の参議院単独過半数を阻止するためにも、野党勢力の結集を自民党としては呼びかけたいものです。皆さんはこの新党ブームどんなふうにご覧になりますか。 |