えんどう利明--日本を、山形を、元気でいっぱいにします。
 
冬季オリンピック選手団を激励のため、バンクーバーへ
世界各国と同様に、スポーツ振興のため国がもっと積極的な支援を。

 

 さて私は2月14日から17日までの2泊4日(機内泊も)の日程でカナダ・バンクーバーでの冬季オリンピックに行ってきました。超党派のスポーツ議員連盟を代表して選手団の激励のためです。
 14日到着後、現地本部(ジャパンハウス)を訪れて市原本部長などを激励するとともに、早速、女子スピードスケート3,000mの応援に行ってきました。穂積選手が6位入賞を果たしましたが、短距離が得意な日本選手団も長距離はなかなか好成績が出ません。そうした中での6位入賞は立派です。
  夜は、山形から現地入りしている加藤条治選手の家族や同行している遠藤栄次郎前山形県体育協会長などと懇談。私を案内してくれた日本オリンピック委員会の宮部行範君(1992年アルベールビルオリンピックスピードスケート1,000mの銅メダリスト)も加わってメダル獲得の難しさなどを話しながら、翌日の加藤選手の活躍を期待。
  その後、バンクーバーオリンピック選手団長の橋本聖子参議院議員と打ち合わせ。選手団長という重圧と、まだメダル獲得が出来ていないこともあるのか元気もいま一つ。特に、スノーボードの国母選手の発言や行状に国民からの批判が強く、出場辞退を迫る関係者やマスコミが多い中で、出場を許可した橋本団長にも批判があり苦労しておりました。私は「橋本団長の判断は正しい。本人に自覚がなかったことが一番だが、コーチを始めスキー協会関係者がしっかり指導や教育をしてこなかったことが原因であり、何よりも、国母選手はまだ21歳であり、そんな完全な若者はいない。むしろ出場させる事によって人間としての自覚や意識を促すことが大事である。」と激励してきました


  翌15日、待望の男子500mの競技会場へ。会場には地元カナダ人はもちろん、会場のあちこちに多くの日本人と日の丸が目立ち、加藤条治、長島圭一郎選手などに熱烈な声援を送っていました。私も、JOC関係者とともに日本選手団を激励。特に、私の山形の自宅近くが実家である加藤条治選手には殊の外熱い声援を送って来ました。結果は加藤選手が銅メダル、長島選手が銀メダルという大殊勲。目の前での日本選手のメダル獲得には熱いものがこみ上げて来ます

  前半の結果を見て思う事は、日本人と体格が変わらず、日本から技術を学んだ韓国勢が短距離も長距離も金メダルを始め大健闘している事です。日本は、スピードスケートやフィギュアでメダルは取ったもののあと一歩の成績が多く、前回のトリノオリンピックよりは善戦していますが少し物足りない感じがします。
  昨年の民主党政権下での「事業仕分け」で、スポーツに対する国の支援が「効果が見えないから予算の削減対象」となってスポーツ選手や関係者の気持ちが大変委縮しています。更に、これまで日本のスポーツを支えてくれた企業が、景気低迷によって支援を廃止・削減しているのが日本スポーツ界の現状です。予算も選手の待遇も国が全面的に支援している韓国が、今回の成績は勿論、これまでのオリンピックで日本を大幅に上回るメダルを獲得している事を考えると、もっと積極的に国が支援しなければならないと改めて感じてきました


  これまで取り組んできた『スポーツ基本法』の制定は、私が議員立法の提案者として昨年の通常国会に提案しましたが、「スポーツを国の責務として積極的に支援する」等とした内容は与野党でほぼ合意をしているのに、残念ながら民主党などなどの野党が(当時)まとまらず、残念ながら成立しませんでした。先日開催された超党派の『国会議員スポーツ議員連盟』の総会で、再度中心になり「スポーツ選手の権利を保障するためのスポーツ仲裁機関」等について若干の調整の上、再度今国会に提案する事に致しました

 『スポーツには、世界を変える力があります。人びとを鼓舞し、団結させる力があります。人種の壁を取り除くことにかけては、政府もかないません。』(ネルソン・マンデラ 1994年 南アフリカを圧制から民主主義国家へ鮮やかに転換させた、黒人の南アフリカ大統領

平成22年2月22日 
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