1月18日、通常国会が開会しました。初日の18日は議席確定や、天皇陛下をお迎えしての開会式などの後、菅財務大臣より平成21年度第2次補正予算を提案する財政演説がありました。19日から質疑が始まり、6月16日まで150日間の論戦のひぶたが切られました。
今度の国会の一番の課題は、「デフレ宣言」された景気の低迷にどう対応するか、また雇用をどう守るかなど、景気・経済対策に全力を挙げなければなりません。また、普天間を始めとした日米関係など外交・防衛問題も大きな課題です。
また、民主党が政権を取ってから最初に編成された平成22年度予算の審議はこれからの日本の進むべき方向がしっかりと出来るかどうかの大事な問題です。
しかし、普天間の問題にしても、経済成長のための成長戦略にしても、また、マニフェストに基づき編成された予算にしても方針が定まらない等、鳩山総理のリーダーシップは全くなく危なっかしいものです。ましてや92兆円という新予算は「バラマキ」政策のため、21年度から4兆円も膨らみ、予算に占める借金が48%の44.3兆円という極度の財政不安定予算です。
選挙前の民主党は、予算や特別会計の無駄を省いたり、組み換えさえすれば20兆円ぐらいの予算はすぐにも作れるといって、今回も事業仕分けを行いましたが生み出した額はたったの6,000億円でした。それをあてにして「子ども手当」や「農業の個別所得補償制度」を導入したのですが、財源がなく結局借金で凌ぐしかなくなってしまいました。しかし、それ以上に大きな問題が出てきました。鳩山総理の秘書が政治資金法違反で起訴され、また、小沢幹事長の元秘書である現職国会議員や現在の秘書等3人が逮捕されるという異常状態です。
内容は報道の通りですが、何よりも「最高の道徳」を持たなければならない総理大臣の秘書が起訴されるという異常です。かつて鳩山総理は、自民党の加藤紘一代議士に対して「秘書の事件は代議士の責任であり、そうした時私はバッジを外す」と国会で質問し、それを受けて加藤代議士は議員辞職をいたしました。自分は知らなかったと弁明していますが、到底容認できるものではありません。
また、小沢幹事長の秘書等の逮捕はもっと悪質です。民主党は「コンクリートから人へ」をキャッチフレーズにしていますが小沢代議士の場合は「コンクリートから小沢の金へ」です。そしてうらやましい限りなのは鳩山総理も小沢幹事長も母親や父親の遺産など“子供手当” が潤沢にあって政治資金につぎ込まれていることです。自分たちが行った政治改革で政党助成金や政治資金規正法をクリーンなものに変えたにも関わらず、自分たちがこれで逮捕や起訴されているのでは話になりません。
「信無くんば立たず」という言葉がありますが、どんなにいい政策あっても国民からの信頼がなければ政治は行えません。そのためにもこの「政治とカネ」の問題をまずはハッキリとたださなければなりません。 そのほかにも、多くの課題があります。私は「外国人地方参政権」や「夫婦別姓」には反対であり、徹底的に議論しなければなりません。
自民党が政権を奪還するためにもここは臥薪嘗胆、国会で私たちの考えをしっかりと議論してまいります。 |