えんどう利明--日本を、山形を、元気でいっぱいにします。
 
「ともだち小学校」9校目の贈呈式。タイ国北部地域に建設。
 

 12月15日、タイ国北部のカレン族という少数民族が住む地区に、私が代表を務める『アジアの子供たちに学校を建設する議員の会』が建設した「ファイコンともだち小学校」が完成し、会長の安倍晋三代議士、山谷えりこ参議院議員と共にその贈呈式に行ってきました。
 今回寄贈した「ファイコンともだち小学校」は、タイ北部チェンマイ県オムコイ郡ファイコン村という、ミャンマーとの国境近くの少数民族「カレン族」の村に建設しました。この地域は交通が不便のため自給自足に近く、途中の急峻な山々に棚田があったり、キャベツやトマトを栽培して生計を立てているようです。最近はコーヒーの栽培にも取り組んでいるとの事でした


 当日は朝7時、関係者と共に4台のサファリカーに分乗してチェンマイ市を出発。3時間半掛かってオムコイ郡役所に到着。そこから更に急峻な未舗装の道路を何度も上り下りして1時間半後にようやくファイコン村に到着。子供たちと先生、地域の皆さんに大歓迎を受けました。途中の道路はデコボコが激しく、また、雨が降れば通行止めになるという悪路であり、さらに、運転を誤れば何十メーターも一気に転げ落ちるという道路であり、恐る恐るの通行です

 ファイコン小学校の生徒数は現在325名ですが、数キロの範囲に点在する村々から生徒が通っており、遠くは20キロ先の村からも寄宿舎に入って勉強をしています。これまでは校舎や寄宿舎が少なく、勉強したくても入学できない子供が多かったのですが、今回の建設によって遠くの子供までも入学する事ができ、村の基幹学校になったとの事です。それでも依然として、寄宿舎に住んでいる幼稚園児は部屋が狭いため夜寝返りが打てない状態で寝ているため、追加の寄宿舎の寄贈も検討する事に致しました

 平成10年、最初の「ともだち小学校」をカンボジアのダムコー地区に建設して以来今回で9校目になりますが、既にベトナムのホーチミン市の奥地に10校目の「ともだち小学校」を建設中であり、翌年、これまで建設した学校の子供たちを集め、カンボジア国プノンペンにて「ともだち小学校子どもサミット」を開催、それぞれの子供たちの交流を図る予定です。
 教育こそ国の発展の基盤であり、また、アジアの国々が豊かになることが結果的に日本の豊かさにつながると確信し、これからもこの活動を継続して参ります

 
タイ・ビルマ方面戦病没者追悼の碑
 
 12月16日、チェンマイ県メーワン郡バンガードウィターヤーコム校の敷地内にある「タイ・ビルマ戦病没者追悼の碑」をお参りしてきました。
  先の大戦で、日本軍はインド独立義勇軍とともにビルマ(現ミャンマー)に入り、当時イギリス領であったインド北東部の都市インパールを占領すべく軍事行動(インパール作戦)を起こしたが、死者7万人余(餓死者は10万人ともいわれる)という大敗北を喫し、昭和19年7月この作戦は中止になりました。その後日本兵は、ミャンマーからタイ北部のメーホンソーン県を通りチェンマイ県に撤退してきた。しかし、戦傷だけではなくマラリアなどで亡くなる兵士も多く、この道路は「白骨街道」とも言われたとの事です


  平成になってこの地を訪れた日本人関係者によって遺骨収集が始められ、平成5年、バーンガードウィタヤーコム校の敷地内にあった井戸から多くの遺骨が発見されたことから、その井戸の上に記念碑がたてられ、約1万8千名の遺骨が祀られております
  戦後60数年が経ちましたが、アジアに国々にはまだ戦争の爪痕が残っており、同時に戦時中、こうした日本兵に各地の住民が手厚く看病や看護にあたってくれた事を忘れてはならないと感じております
平成21年12月25日 
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