10月26日、臨時国会が開会されましたが、鳩山内閣が発足して40日余りを経てからの漸くの国会論戦のスタートです。最初に鳩山由紀夫総理が所信表明演説を行いましたが、皆さんはどんなふうに聞かれましたか?
衆議院の議場には民主党の小沢チルドレンが140人余りいますが、鳩山総理が一言いうたびに拍手の嵐。ほとんど聞き取れないぐらいでした。これまでになく長時間をかけ、新しい政権の意義を強調しておられましたが、気持ちが先行し過ぎて将来への期待を情緒的に述べ過ぎだと思いました。政治家は理想を語ることも大切ですが、リアルポリティックス、現実の政治を運営していかなければなりません。そういう意味では具体論に欠けていて、物足りなく感じました。
そもそも民主党の政策は、まるで社会主義国になった様です。本来の政治は、それぞれの国民が自由に生活していきながら(自助)、規制の壁にぶつかったり、不自由を感じる時に、国は法律や規制を強化したり、緩和したりして生活を豊かにしていく役割を担うべき(公助)です。それを、最初から国が直接お金をばらまいたり、政策をおしつけてしまっていいものでしょうか。それはいまだに世論調査では高速道路の無料化に反対している国民が7割以上いることでも明らかです。
さて、これから不景気下の2010年度予算の策定です。マスコミ等の報道では95兆円もの大型予算であり、それから数兆円の削減をと言っています。しかし、財源の裏付けがないため四苦八苦しており、景気対策に効果があったと評価されている自民党政権が編成した今年度補正予算の、未だ執行されていなかった部分を、効果の検証や基準もなくただ「無駄や不要だ」と言って3兆円近く削減したり、「子ども手当」の財源と言ってこれまでの児童手当や支援手当を削ったり、更には来年度は扶養控除、再来年度からは配偶者控除の廃止など、実質増税をしようとしています。
無駄や不要な予算なら、どの予算のどの部分が無駄なのか不要なのかはっきり基準を示すべきです。財源がないから取り敢えず削っておいて来年度に同じ事業を名前を変えて行う等と言う事は全く具の骨頂です。ましてや、今年度の大型補正予算で日本経済が少し持ち直しているのに、事業を理由もなく廃止して、ただ来年度に回すだけなら何の意味もありません。経済は今が大事です。自民党政権時代の補正予算を削ったのなら、尚更早急に今度の臨時国会に自分たちの補正予算を提出すべきでありました。
さて、私は自民党総裁に選出された谷垣総裁を支える決意をしてまいりましたが、総裁から財務委員長をやれという人事を発令されました。自分の事務所の財務状況もままならないのですが、党の財務の立て直しも急務です。大変重要な役割ですのでここは皆さんのご協力を得ながら、頑張っていこうと考えています。自民党本部には財務委員長の部屋もありますので、近くにこられましたら是非お立ち寄りください。
自民党再生はこれからです。郷土・山形の皆さんと共に、そして国民と共にこの難局を乗り切っていきたいと考えております。
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