元気で、やさしい国へ。
元気とは健康で、活動の元となる気力に溢れていること。私は、今の山形と日本にいちばん必要なものだと考えています。
現在、人々が不安に感じていることは、大きく次の二つの方向に分けられるのではないかと思います。ひとつは、福祉や医療、年金など、将来の自分と家族の生活に対する不安。そしてもうひとつは、地球温暖化や食糧不足、原油の高騰など、世界全体の問題でありながら、私たち個人に直接関わってくる危機に対する不安です。
これらの不安を取り除き、安心して暮らせる未来を描いていくためには、まず、自分たちの住む国を元気にしていかなくてはなりません。そのために、科学技術立国として、世界最高水準の技術を活かし、国際競争力をさらに高めることにより、元気な日本をとり戻していく。たとえば、山形の代表的な産業である農業に関わる分野もまた、最先端産業と位置づけ育て、価値の高い農産物を海外に売っていく。そうした積極的な政策が重要だと考えています。
また、成長著しい中国やインドはもとより、アジアの国々と協調し、そのリーダー的立場で国際貢献していく。ひいては、それが日本の経済活動や安全保障をはじめ、さまざまな分野で大きな意味をもってくると確信しています。私が地道に「アジアの子供たちに学校をつくる」活動を続けているのも、強く、そうした思いがあるからです。
そのようにして、国が元気になって得られた豊かさを、今度は無駄なく配分していく。年金や、医療や、高齢者福祉などに充て、老後も安心して暮らせる国をつくっていく。また地球環境をはじめとするグローバルな問題解決に貢献していく。日本が進むべきは、こうした方向ではないかと考えています。
国民が元気で強くなければ、本当にやさしい国はつくれない。私の持論です。
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