福田康夫自民党新総裁、新総理大臣が誕生。
9月25日、福田康夫衆議院議員が、衆議院本会議で第91代の内閣総理大臣に就任されました。これに先立つ9月23日、安倍総理大臣の突然の辞任を受けて行われた自民党総裁選挙では、福田候補が麻生候補に国会議員票、地方代議員票ともに勝ち、第22代の自民党総裁が誕生しました。
この選挙で、私は当初谷垣禎一さんが立候補すべきであると薦めていました。小泉構造改革を継承した安倍内閣が参議院選挙で敗北した大きな原因は、小泉改革によって生み出された「都市と地方、強者と弱者の格差拡大」にあるといわれていますが、昨年の総裁選挙で「そうした格差是正やひずみの是正に取り組むべし」と訴えた谷垣さんが立候補するのは当然であると思ったからです。
しかし、首相の突然の辞任に対し準備が足りず、また、実質的に首相不在の状態で、さらなる混乱は避けたいという皆さんの意を受けて、谷垣さん本人が考えの近い福田代議士と会い、「今回は自分が立候補せず、福田さんを支援することによって政策の転換を図りたい」との決断をされました。
私も、福田さんがかねてから格差是正への政策転換を訴えており、また、こうした時には安定感のある人物がふさわしいと思い、福田さんを支持いたしました。
投票の結果は、総裁選に数回立候補し、知名度があり話も上手な麻生さんが地方票で健闘したのですが、参議院選挙で大敗を喫した際、実質的に内閣の副総理の立場にあったことに加え、「無理やり安倍総理続投を進めたことが、今回の混乱を招いた原因である」と批判が集中し、福田さんの勝利となりました。
それとともに福田新総理・総裁のもとで内閣改造と党役員人事が行われ、兄貴分の谷垣禎一さんが党政調会長に就任し、福田総裁とともに、過ぎた構造改革の政策転換を図り、格差是正に取り組むことになりました。
私も、衆議院予算委員会理事に就任し、また、党広報本部本部長代理や組織委員会の国土・建設委員長、新設された選挙対策委員会委員として、党改革と次期衆議院選挙対策の主要な仕事を担うことになりました。
10月1日には本会議が開かれ、福田新総理大臣から@テロ法、A政治と金、B地域再生、C年金や医療などを中心に所信が表明され、その後各党代表からの質疑があり、国会の論戦がスタートしました。
改めて、都市と地方、持てる者と持たざる者の格差を是正してゆくことが緊急の課題です。それと同時に、台風による災害や農業被害、米価の低落予想などによる農村社会の疲弊に対処し、地域経済の活性化を図るべく全力で取り組んでまいります。 |