安倍改造内閣と自民党新体制がスタート。
8月27日、参議院選挙の大敗を受けて、自民党の新たな役員人事が発表され、安倍改造内閣がスタートしました。
誤解を恐れずに申し上げれば、私は、今でも安倍総理が一度退陣し、充電したうえで再登板を期した方が、ご本人のためにも良いと思っています。しかし、自民党に所属する大半の国会議員が続投を了解したのですから、決定したからには、挙党一致で「参議院における少数与党」という難しい状況での国会運営を全力で進めなければなりません。
民主党は国会を混乱に陥れ、衆議院解散へ追い込むのが狙いで、「現実的には不可能なことでも国民受けする法案」を提出したり、「国民生活にとって緊急に必要な法案」であっても、否決する方向に動くものと思われます。私たちは責任政党の一員として、なお一層協力して正常な国会運営に努めなければなりません。
また、今回の選挙における反省を踏まえ、「都市と地方、強者と弱者の格差是正」のための政策など、議論すべき事はしっかり議論し、問題の解決を図っていかなくてはなりません。
そうした意味で、新しい内閣の顔ぶれは政策や実務に精通した実力者が適所に配属され、安定した布陣であると評価しています。ただ、安倍総理大臣が、どういう方針でこれからの施策を進めていくのか、国民に向け強いメッセージが届いていないのは残念です。
9月10日から臨時国会が開催される予定ですが、まずはどういう国づくりをするのか、従来路線の継続なのか、それとも新たに転換を図るのか、そしてそれは具体的にどんな方向を目指すのかを、より明確にすべきだと考えています。 |