法律案担当として日々真剣勝負です。

　今国会で、議院運営委員会理事に就任しました。

　その主な役割は国会運営全般ですが、特に今国会提案の法律案をどの順番で、どの委員会で審議するかを決定していきます。また、重要広範議案（最重要な法律案で、総理大臣が本会議で答弁する）を4本選び、さらに、それに次ぐ重要法案（本会議で趣旨説明をする法案、登壇物と言われている）を25本選ぶこと、そして、参議院から先に審議してもらう法案（参議院先議）を決定することなども、私の仕事になりました。

　今国会では、法律案86本、条約案14本、承認案5本の計105本の案件がすでに提出されておりますが、それに加え、これから20〜30本の案件が提案されます。これを与党の法案担当責任者としていかにスムーズにスピーディに審議させるかが腕の見せ所です。

　まずは、首相官邸および細田国会対策委員長、佐田議院運営委員長と相談するとともに、公明党担当者との打ち合わせを行い、与党としての考えを整理した上で、野党民主党の法案担当理事と協議します。

　これらは政権をかけての法律案審議ですから、それぞれ国会運営の考え方や運営戦略も違い、なかなか難航します。そのために、各省庁からの法案内容説明を聞くのですが、100本を超える法律案等がありますので、毎日早朝から夕方まで息を抜く間もなく法案の内容を議論します。こんなに活字に追いかけられるのは久しぶりで、まるで昔に戻って受験勉強をしているようです。

　本日で平成17年度の補正予算が成立し、6日からは18年度の予算案が審議されます。今国会は、マンションなどの耐震偽装問題、ライブドア問題、ＢＳＥや防衛庁の談合問題をはじめとした難題が山積みし、また、皇室典範や教育基本法改正など国の根幹にかかわる法案が提出される予定もあり、朝から走り回る日々が続いています。

　このポストは歴代の大物といわれる政治家も多数経験してきており、私にとってもやりがいのある仕事ですが、それだけに能力が試され、毎日が真剣勝負です。