ラグビーはじめ、山形のスポーツは年々進化しています。
6月5日、第10回山形県ラグビーフェスティバルが開催され、「慶応大学対明治大学」という大学ラグビー界を代表する両チームが熱い戦いを繰り広げ、多くのファンを熱狂させました。
このフェスティバルは、山形県ラグビー協会(私が会長を務めさせていただいております)が平成4年に「べにばな国体」を契機に開催したのが始まりでした。社会人や大学・高校・中学校の強豪チームを招待し、交流試合を通じて「ラグビー不毛の地」といわれた山形のラグビーを普及・強化しようと企画したものです。今回は、両チームの試合とともに山形一中対秋田鹿角中の試合や、元日本代表の林敏之さんによる少年ラグビー指導なども行われました。
こうした活動を通じて山形県のラグビーも少しずつ強化されてきました。高校のチームは全国大会での初戦突破が当然となり、また、このような環境で育ち明治大学から社会人のサントリーに進んだ山岡選手が全日本代表入りを果たすなど、確実に成果が現れています。
今、山形県のスポーツは年々強くなっています。昨年度は女子バレーの東北パイオニアが全国制覇しましたし、モンテディオの活躍も目立っています。女子駅伝では県代表チームが第3位、フェンシングやカヌー種目でもオリンピックに出場するなど大活躍し、また、来年イタリアのトリノで開かれる冬季五輪には山形中央高校出身のスケート選手、加藤条治さんが出場選手第1号として決定しています。春の選抜高校野球では羽黒高校が準決勝まで進み、東北勢初の全国制覇かと期待を持たせてくれました。
スポーツには、個人個人の体や精神力を鍛え協調心を育てる力がありますが、同時に多くの人々の一体感や高揚を図る力もあると思います。オリンピックやサッカーワールドカップなどで、世界中の人々が会場やテレビの前で声援を上げ涙する姿は非常に印象的です。
スポーツ振興は、そうした様々な観点からとても大切であり、私も文部科学部会長として全力を注いでまいりたいと考えています。
最後になりましたが今回の開催では、慶応大学OB会(三田会 三浦新会長)、明治大学OB会(遠藤栄次郎会長)をはじめ多くの皆様からご協力をいただき、大変感謝しております。 |