山形はようやく春の訪れ。桜の花が咲き始めます。
つれづれなるままに、最近感じていることや考えていることをお伝えしたいと思います。
3月23日、平成17年度政府予算が成立しました。82兆1800億円と緊縮型の予算ですが、歳入の44%に当たる36兆円もの国債を発行してのやりくりですから、なかなか容易ではありません。
いまこの国が抱えている課題についてはいくつも挙げられますが、(1)農業や工業の振興を進め、経済を活性化すること。(2)引き続き行財政改革を進めること。(3)安全で、安心できる国づくりを推進すること。(4)少子高齢社会を大前提とした医療や福祉を考えること。(5)元気な子供を育てるために教育を改革すること、などが最重要課題であると私は考えています。
私たちの国に活力を呼び覚まし、元気で強く優しい日本をつくっていくためには、時には国民の皆さんすべてに対し、痛みを伴なうご協力をお願いすることも必要になるでしょう。しかし、そのためには、まず政治家や役人が襟を正さなくてはなりません。社会保険庁など行政が関わった不祥事に対し厳しく追及し再発を防止すること。行政の無駄を徹底的に無くすこと。また、国会議員自らも議員年金など特別なものを廃止し、国民の皆さんと同じ仕組みにするなど、「同じ目の高さ」に立った政治を実践していくことが大切です。
最近、竹島や尖閣諸島など、韓国や中国との領土に関する騒動が頻発しています。どちらも日本固有の領土であるとする日本の主張は当然ですが、戦後こうした問題について発言を控え、隣国から嫌われないように曖昧な対応をしてきた、そうしたツケがいま表面化してきているように思います。教科書問題も同様です。
戦後60年が経ちました。こうした問題に対し敗戦国としてではなく、卑屈になることなく「普通の国」として自己の主張をしっかりとしなければなりません。それは常任理事国問題など、国連においても同じことです。
反日感情を露わにする国に対し、けんか腰で臨むのではなく、アジアの一員として腹を割って協力し合うことが大切です。様々な技術指導などを通じて「アジア中の先生」になることです。私はカンボジアやラオス、ミャンマーへ「ともだち小学校」を寄贈する活動を続けてきて、改めてそう感じています。
こうした観点から、現在、憲法改正や教育基本法の改正問題に取り組んでいます。
さて、齋藤弘新知事による県政も無難にスタートしたようです。度々相談を受けていますが、県庁改革や山形セレクションの推進など、知事としての公約を実行していくために、県庁の中では少々ぶつかることがあっても「斎藤カラー」を打ち出し、ぜひ元気な山形県をつくってもらいたいと思っています。私も責任を持って支えていく覚悟です。
皆さんからのより一層のご指導とご支援をお願い申し上げます。
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