山形市他2市2町の合併の議員定数について。
山形市、上山市、山辺町、中山町の2市2町による市町村合併の問題が大詰めを迎えています。
私は、この合併に賛成しています。街は大きければ良いというわけではありません。それぞれの個性を生かした街づくりが大切です。しかし同時に、街としての適正な大きさもあります。
それは「生活圏、経済圏として合理的な大きさ」です。「人が仕事をし、交流をするのに適正な規模」ということもできます。私は、地理的な条件をベースに「おおむね30分で行き来できる範囲」だと考えています。
かつて山形の街は、馬見ヶ崎川から一貫清水まででしたが、両方とも街の中心地から『歩いて』おおよそ30分の距離でした。昭和29年頃の、いわゆる戦後の大合併によって誕生した現在の形市は、今度は市境まで『自転車』でおおよそ30分で移動できる範囲です。
そして『自動車』社会となって久しい今日では、30分経済圏としては上山市、山辺町、中山町が、さらには天童市も含まれると思います。それぞれの市や町は生活や就業範囲が密接に重なり合っており、ひとつの街として大変合理的な大きさだと考えられます。そのような理由から本来は、天童市も加わっての合併が理想的だと思っています。
今、国の合併促進法に則って合併を進めるために、協議会が再三にわたって開かれているようですが、議員定数での意見が合わず、暗礁に乗り上げていると聞きます。それは「行政改革という趣旨を踏まえ、定数特例による47名の議員定数で出発する」か、それとも「合併から次の選挙までの残任期間1年弱を認めて、現在の議員総数92名で出発する在任特例を用いるか」の考え方の差によるものです。
どちらにも一理あります。 これについて、私は二つの方法があると思います。一つは、2市2町の議会が一旦解散し、新たに47名の議員を選ぶ選挙をし、全員が新議員としてスタートする方法です。二つ目は、現在の市町ごとの歳費等をそのままにして、一年弱の期間現議員を認める方法です。一部に、山形市の議員38名をそのままにし、周辺の市町の議員は一旦選挙をして54名から9名に削減してから合流すべしとの議論がありますが公平では有りません。
一つ目の方法は、行政改革の趣旨にも添い、すべての議員が全く平等です。それだけを見ると、二つ目の方法のほうが費用がかかるようですが、周辺の議員を削減してからの方法でも各市町が一旦議員選挙を行い、一年後にまた選挙をしなければならないので、結果的には費用がかかることになります。
まずは合併を進めるために、小異を捨てて大同につくことです。 2度の選挙をする手間隙を考えると、私は、一年間弱の猶予期間を与える在任特例がふさわしいと思います。 |