通常国会を終えて
皆さん、こんにちは。遠藤利明です。
去る6月16日、通常国会が閉会しました。今年1月に開会された時の最大の課題は「雇用と景気対策」でした。最近の動向を見ますと、世界経済の進展と歩調をあわせるように日本経済も少しずつ回復し、雇用もかなり改善してまいりました。しかし回復の度合いについては業種や企業によって格差があり、山形の経済は今一歩の状態だといえます。特に農業、卸小売業、建設関連業などに元気がありません。同時に、国の推進する「三位一体の改革」は、ともすると都市優先になりがちであり、私は山形を代表する者のひとりとして、こうした地方の声をもっともっと国会の中で訴えていく決意です。
イラク問題も、依然として難しい課題を抱えています。国際社会の有力な一員として、自衛隊による人道復興支援は大事ですが、イラク国内の治安はなかなか安定しません。今秋にも神町の第六師団から派遣される状況ですが、隊員の安全には万全を期さなければなりません。
また後半の国会は、年金問題で大揺れとなりました。当面の処置として改正案は成立しましたが、かえって皆さんの年金に対する不信を招いてしまいました。公平で安定的な社会保障制度を確立することは、ひじょうに重要ですので、一日も早く年金制度の一元化を実現し、さらに税や社会保険の徴収も一体化の方向で議論すべきであると思います。
長崎県の小学校6年生女児殺人事件は、言葉にできないほど悲しく、胸に迫る事件です。何よりも子供は国の宝であり、文部科学委員として少子化対策とともに教育に全力を挙げてまいります。
さて、今国会を終えて感じるのは、このような仕事をきちんと遂行していくには「何よりも政権の安定が大切である」ということです。そのためにも、まもなく始まる参議院選挙では連立政権を支える自民党、公明党の勝利が重要になります。また、地方区の岸宏一さん、比例区の加納(かのう)時男さんは、私と同じ宏池会の大事な仲間であり、全力を尽くさなければなりません。 |