イラク多国籍軍参加への懸念
小泉首相が国連決議に基づいてイラクに駐留している多国籍軍に参加を表明したことについては、懸念を覚えています。
現在、日本が派遣している自衛隊の人道支援活動は、イラク国内でも高く評価されており、これからも継続することを期待されています。フランスやドイツ等、米国の軍事行動に消極的な立場の国々も、日本の撤退は望んでいません。これまでのような活動を前提とした自衛隊の派遣については、私も賛成の意思表示をしてまいりました。
しかし、多国籍軍に参加するとなると、果たして「人道支援」と「軍事行動」を区別することができるのか、指揮権がどうなるのか、また自衛隊員の安全が守られるのか等、不明な点が多々生じてきます。
イラクの復興と民政安定のために支援することは、国際社会の一員として当然ですが、それは多国籍軍への参加とは意味の異なる選択だと思います。参加については国会で十分に議論すべき問題であり、なし崩しに決めるべきではありません。 |