小泉総理の北朝鮮訪問について
小泉総理が22日、急遽北朝鮮を訪問し、金正日国防委員長と会談することになりました。
一昨年の日朝共同宣言以来、早期の国交正常化を目指してはきましたが、拉致問題や核開発問題はなかなか進展せず、また6カ国協議では北朝鮮に対しての各国の立場や影響力を考えながら一体的に協議していますが、まだまだ時間がかかりそうな気配でした。ここにきて日朝両首脳が直接会談し、解決を目指すのは望ましい方向であると思います。
拉致問題については中途半端な解決を懸念する声もありますが、まず行動をおこさなくては新たな展開は生まれません。経済援助を前提とした北朝鮮側の思惑もあるでしょうが、早期に拉致問題を解決し、国交正常化を進め、それに伴い人道支援等をすることはやぶさかではないと考えます。しかし、核開発など東アジアの平和と安全をそこなう疑惑については、その廃絶をしっかりと訴え続けるべきです。
今回の訪朝にあたって山崎元副総裁、平沢代議士の功績は大きかったといえましょう。一部には二元外交との批判もありますが、外務省を通じての正面からの外交のほかに、議員外交をはじめとして複数かつ水面下の交渉は、今後も必要であると考えます。 |