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プラスチックのリサイクルと障害者雇用の実現について

山形県新庄市に在る(株)ヨコタ本社工場を視察してきました。スーパーなどで使うプラスチックの食品トレイなどを製造している会社ですが、社長の発想が大変ユニークです。 家庭用のゴミの約6割がこうしたプラスチック類ですが、ほとんどが再生されていません。リサイクルのために洗ってから収集するようになっているのですが、再生されずにゴミとして焼却されているのがほとんどで、ただ水資源の大きな無駄になっているのが実態です。

横田社長は、あの阪神・淡路大震災の折、水不足のために皿などの食器が洗えないので、食器の上にサランラップを敷いて使っているのを見て、プラスチックトレイの上に燃やしても害のないセロハンを貼り付け、使用後それをゴミとして捨て、残ったトレイをそのままリサイクルするシステムを考えたのです。

それだけではなく、トレイなどの収集とパレット化を知的障害のある子供たちに頼み、子供たちの収入源にしようというものです。京都の知的障害者の施設で実践していますが、リサイクルと障害者雇用を見事に実践しているとの事です。

かつて、私も大震災の現場を視察し、たぶん同じような状況を見たと思いますが横田社長のようなアイディアは思いつきませんでした。 障害者雇用とリサイクルを同時に実践できるこのシステムを是非推進したいものです。
 
平成16年3月17日 
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